自民党の河野・前デジタル大臣は、きょうの衆議院・本会議での「年金改革関連法案」の採決を欠席しました。採決後、河野氏は「この法案は年金制度の抜本改革を遅らせるだけだ」と改めて批判しました。

「基礎年金」の底上げ措置が盛り込まれた「年金改革関連法案」は、きょう午後、衆議院・本会議で自民・公明・立憲民主などの賛成多数で可決され、参議院に送られました。

法案を巡っては、自民党の河野・前デジタル大臣が底上げ措置の財源に厚生年金の積み立ての一部が使われることを“毒入りあんこ”などと批判し、本会議の採決を欠席しました。

本会議終了後、河野氏はTBSテレビ「サンデージャポン」の収録で、欠席理由を次のように述べました。

(Q.採決を欠席されたとお伺いしていますが)
自民党 河野太郎 前デジタル大臣
「朝食べたあんこがどうも悪かったみたいで、腹痛でちょっとトイレに行ったり来たりということでした」
(Q.本当ですか?)
「(うなずく)私はこの法案は抜本改革を遅らせるだけだという風に申し上げています」

また河野氏は「基礎年金」の底上げに「厚生年金」を活用するのは、会社員らが一生懸命働いて積み立てたお金が関係ない人に流用されるとして、「年金制度への信頼がなくなっていく原因の一つだ」と改めて批判しました。

また、立憲民主党とだけ協議して修正案を取りまとめたことについても「ほかの野党を最初から議論に入れずにやるのはちょっとおかしい」と苦言を呈しました。