政府が26日からはじめる備蓄米の「随意契約」について、小泉農水大臣は契約した事業者の社名を公表する考えを明らかにしました。
小泉進次郎 農水大臣
「随意契約の手続きを開始されて、契約が整って、という場合に社名を公表していく」
その上で、小泉大臣は「透明性を確保し、世の中にもどのような事業者が参加し契約に至ったのか、ちゃんと説明していく」と述べました。

農水省は26日から、備蓄米あわせて30万トンについて、大手小売り業者を対象に国が決めた価格での販売契約を始めます。
これまでの競争入札ではなく「随意契約」のもとでの販売について、小泉大臣は「今までの流通の円滑化という目的から、備蓄米を安価で安定的に供給するという新しい目的を設定した」と説明。
数量についても「足りなければ無制限に放出する」と改めて話し、「30万トン」という数量にこだわらない考えを強調しました。
ファミリーマートも“随意契約”申し込みへ(5月27日10:51更新)
大手コンビニで初めて、ファミリーマートが政府備蓄米の随意契約に申し込む方針であることがわかりました。1キロあたり400円で販売します。
関係者によりますと、ファミリーマートは備蓄米の随意契約に申し込む方針を固めたということです。全国の店舗で、6月上旬の販売を目指します。

単身者でも買いやすいように、1袋=1キロの少量サイズで取り扱い、400円で販売します。精米とパック詰めは、親会社である伊藤忠商事のグループ企業が行うことで、迅速な供給をはかります。
大手コンビニが備蓄米の販売方針を示したのは今回が初めてです。
【あわせて読む】
▼「減反やめる」小泉新農水大臣 農政のタブーに挑戦、過去の反発乗り越えられるか