コメをめぐって、きょうも小泉劇場でした。小泉農林水産大臣は、備蓄米を6月の頭には2000円台で店頭に並べられると話しました。その秘策とは…

コメ担当大臣の小泉農林水産大臣が訪れたのは、スーパーのコメ売り場です。

小泉進次郎 農水大臣
「今まで備蓄米を3回出してきたが、棚は埋まらない?」

ライフコーポレーション 岩崎高治 社長
「埋まらないですね」

さらに、その足で精米店へ“はしご”です。

小泉進次郎 農水大臣
「お一人様5キロまで?」

「一家族様5キロまで。やっぱりお米離れが心配」

小泉進次郎 農水大臣
「そうですよね」

真剣な面持ちで現場の声に耳を傾けました。

小泉進次郎 農水大臣
「相当、大胆なことをやらなければ状況は変わらないと、いま改めて決意を新たにした」

“大胆なこと”とは…

小泉進次郎 農水大臣
「随意契約の手続きは来週早々にも始めていく方向で、早ければ、6月頭には棚に2000円台の今回の備蓄米が並んでいる姿を実現できる可能性が出てきた」

“6月上旬には5キロあたり2000円台”、強気な目標設定です。

そもそも、「随意契約」とは?

備蓄米はこれまで、集荷業者が高値で落札した後、卸を通じて小売店に渡っていました。随意契約では、小売店などに直接、安く売り渡すことが可能になります。

さらに、小泉大臣が協力を依頼したのは、楽天グループの三木谷社長です。

小泉進次郎 農水大臣
「ネット販売も含めて、様々な流通の形を模索していかないと」

楽天グループ 三木谷浩史 社長
「(備蓄米を)直接おろしてもらって販売をしていくことが行えれば、一つの突破口になるのではないか」

三木谷社長は随意契約に参加して、ネットでの備蓄米の販売をすることに意欲を示しました。さらに、まさかのアイデアも…

楽天グループ 三木谷浩史 社長
「例えば、精米機とパッケージにして買っていただくこともできるのではないか」

玄米で売る場合、精米機とセットで買ってもらう案も披露しました。町の人は…

「瞬間的には使うけど、ずっと玄米で買う?買わないでしょ。機械が無駄になるし、機械とセットで販売するのはいい企みではない」

また、小泉大臣の2000円台の目標については…

「(6月に2000円台に)可能だったらやってほしい。半額近くになるから、買い物も楽になる」

ただ、2000円台というのはあくまでも備蓄米の話。スーパーに並ぶコメの平均価格はいまだ4000円超え。全体の価格低下につながるかはまだ見えてきません。