米政府は1セント硬貨の製造を終えると発表した。硬貨の需要激減と製造中止によるコスト節減を理由に挙げた。

米財務省は、1セント硬貨製造用の金属板の最終発注を今月行ったと発表。造幣局は円板の在庫がなくなり次第、硬貨製造をやめる。発表内容は、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が先に報じた。

米国では1140億枚の1セント硬貨が流通しているが、ほとんど使用されなくなったほか、硬貨の製造コストはこの10年間で1.3セントから3.69セントに上昇したという。

財務省によると、製造停止に伴う素材コスト減少で直ちに年5600万ドル(約80億円)の節減を造幣局は見込んでいるほか、設備の使用見直しで追加的な効果も予想している。

トランプ米大統領は2月、国家予算の無駄を削る取り組みの一環として、1セント硬貨の製造中止を財務長官に指示した。

原題:US Will Stop Making New Pennies, Citing Savings and Low Demand(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.