アメリカのトランプ政権はハーバード大学の留学生の受け入れ資格を停止すると発表しました。
在校生のおよそ3割、6800人ほどの留学生が在籍する名門・ハーバード大学。アメリカの国土安全保障省は22日、留学生の受け入れ資格を停止すると発表。「ハーバード大学は留学生の受け入れができなくなり、在籍中の留学生は転校しなければ滞在資格を失う」としました。理由としてノーム長官が主張したのは…
国土安全保障省 ノーム長官
「政権はハーバード大学がキャンパス内で暴力や反ユダヤ主義を助長したことの責任を問う」
トランプ政権が「反ユダヤ主義」だと非難するのは、ハーバード大学の学生らのイスラエルのガザ攻撃に対する抗議デモです。
トランプ政権は大学に対し、学生の取り締まりの強化や、入学選考での多様性の重視を廃止するよう求めていましたが、大学側は要求を拒否。これを受けて政権は先月、大学への助成金を凍結し、今月には税制上の優遇措置を取り消すと表明しました。
アメリカ トランプ大統領
「ハーバード大学は恥ずべき存在だ。彼らのやったことは恥だ、明らかに反ユダヤ主義だ」
一方、留学生の受け入れ資格停止を受けて大学側は「政府の対応は違法だ」とし、「外国からの学生と研究者の受け入れを継続できるよう全力を尽くす」と強調しています。
日本からの留学生も100人以上在籍するハーバード大学。政権は資格回復の条件として、留学生が関わった抗議デモの記録を72時間以内に提供するよう求めています。

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