“約8割が22年度産”も価格おさえる理由に?

井上キャスター:
そもそも、なぜ随意契約だと一般競争入札よりも価格を下げられるのでしょうか。

流通経済研究所の折笠主席研究員によると、「入札のように価格がつり上がることなく、政府が主導した価格で販売できるため」だということです。

政府はどのくらいに設定しようとしているのでしょうか。

備蓄米の落札価格は2万2477円/60キロ(第1~3回落札価格の平均・農水省より)だったのですが、折笠主席研究員は「次回から2022年産のコメが入ってくるので、政府としては2万円/60キロを切るイメージか」とみているそうです。

●初回(3月中旬) 24年度産、23年度産 2万2914円
●2回目(3月下旬)24年度産、23年度産 2万2380円
●3回目(4月下旬)すべて23年度産 2万1926円
●4回目(入札中止)24年度産、23年度産 約8割が22年度産

1年古いだけで、ある程度価格が下がるのではないかということです。

星さんの見立ては、もっと安くなるということでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター 星氏:
ただ実際、銘柄前の5000円と古古米が並んだときに、果たして消費者が2500円のものを買うかどうかという点は気になります。

そう(安いほうが良いと)は言ってもコメは新しい方がいいということで、あまり買われなかった場合は全体の平均価格が下がらないことになりますから、政府もまだ読み切れていないと思います。

井上キャスター:
星さんは2500円くらいとみているということですか?

TBSスペシャルコメンテーター 星氏:
古古米が出てくれば2500円くらいなのかなと思います。相当安い価格で随意契約しないと、逆に効果は上がりませんからね。

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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身 政治記者歴30年