日産の赤字は1万9084社に影響の可能性 今後を専門家が分析

出水キャスター:
私が注目したのは「1万9084社」という数字(帝国データバンクより)。
これは「完成車のメーカー」だけではなく、エンジン部品や車体部品、鉄鋼業、金属製品、電気機械など、本当にたくさんの会社が集まって、1台の車が出来上がっています。
そういった日産と取引がある会社というのが、47都道府県全てで1万9084社に上るということなんです。
さらに、流通や販売、整備修理、給油所、といった全てを合わせますと、どれほどまで影響が広がっていくのか。多くの人が不安になっているかと思います。

今後、日産はどうなっていくのか。専門家の中西孝樹氏に話を聞きました。
ゴーン氏の時は、円安やアメリカが好景気だったことから、V字回復が実現できました。
けれども、今回は「なべ底回復」ということで、トランプ関税やアメリカの不景気、中国のEV車の台頭、為替の影響など、四重苦ということで少し影響が長くなりそうとのことです。
そのため「自動車産業は基幹産業なので、日本経済全体で支えていくべきだ」と話していました。
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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島出身
政治記者歴30年