人工知能(AI)向けクラウドサービスを手がける米コアウィーブが14日発表した4ー6月(第2四半期)の利益見通しは市場予想に届かなかった。顧客ニーズに対応するため、一部の投資を前倒ししていることが響いた。株価は時間外取引で一時11%下落した。

同社は初の決算説明会で、一部項目を除いた調整後の4ー6月期営業利益が1億4000万ー1億7000万ドル(約205億ー250億円)になるとの見通しを示した。アナリスト予想の1億9200万ドルを下回った。

コアウィーブの株価は3月の新規株式公開(IPO)後に69%上昇。マイケル・イントレーター最高経営責任者(CEO)は発表資料で「当社のプラットフォームの需要は堅調で加速している」と説明した。

同社は需要に対応するため一部の投資計画を加速させており、今年度の設備投資が200億ー230億ドルになると予想していると、ニティン・アグラワル最高財務責任者(CFO)は決算説明会で述べた。

1ー3月(第1四半期)の売上高は9億8200万ドルと、市場予想の8億6200万ドルを上回った。1株当たりの損失は1.49ドルと、前年同期の0.62ドルから拡大した。

経済の不確実性などを背景に投資が減速するとの懸念にもかかわらず、今回のコアウィーブの決算は、AI投資が今年も引き続き加速するとの見方をさらに後押しした。米メタ・プラットフォームズとマイクロソフトも、テクノロジー投資に関して楽観的な見通しを示している。

原題:CoreWeave Drops as Sped-Up AI Investment Plans Dent Profits (1)(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.