楽天グループはきょう午後、2025年1-3月期(第1四半期)の連結業績を発表する。巨額の赤字が続いてきたモバイル事業の改善ペースが焦点となる。

ブルームバーグが集計したアナリスト3人の予想平均では、同四半期の純損益は19四半期連続の赤字が見込まれている。傘下の楽天モバイルでは、24年10-12月期にEBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)が単月黒字を達成するなど、改善の兆しが現れた。1-3月期決算では、契約回線数や1ユーザー当たりの売り上げ(ARPU)がどこまで伸びているかに注目が集まる。

楽天グループのイベント会場にて(東京)

一方、支払利息などの金融費用負担は依然として重くのしかかる。資金調達は高利回りを求められる海外社債への依存が続いており、モバイル事業の改善によってこの負の連鎖を断ち切れるかが問われる。

また楽天Gの信用リスクを示すCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)は、業績不振や格付け水準を反映し、日産自動車を上回って国内で最も高い水準にある。楽天Gは来年末までに2150億円の普通社債償還を控えており、再び資金繰りへの備えが求められる。

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