(ブルームバーグ):ダフィー米運輸長官は11日、ニューアーク・リバティー国際空港について、遅延や安全上の問題に対処するため「数週間」にわたり同空港の運航規模が縮小されるとの見通しを示した。ニューアーク空港は、全米で最も利用者の多い空港の一つ。
ダフィー長官は「システムに不具合が生じている」とし、「ペースを落としてでも人々の安全を守る」とNBCニュースの番組「ミート・ザ・プレス」のインタビューで語った。
ニューアーク空港では、2週間の間に2回、レーダーと無線通信の障害が発生した。これを受け連邦航空局(FAA)は、同空港の運航水準について1時間当たり最大56便に制限する案を提示していた。
11日には、FAAの機器障害によりニューアーク空港で一時的な発着停止が発生した。FAAのウェブサイトによれば、フィラデルフィアの航空管制施設で発生した通信の問題により、到着・出発が一時的に遅延。この施設は、先週発生した通信障害にも関係していた。

ダフィー氏は、システムの耐性を向上させる新たなインフラ整備には3-4年を要する可能性があると述べた一方、安全を巡る懸念がニューアーク空港に限らない恐れもあるとの認識を示唆した。
同氏は「空域全体について懸念している」と指摘。「われわれが使用している機器の多くは、新品の部品を購入できない。一つの部品が故障したら、イーベイで購入しなければならない。本当に古い機器を扱っている」と語った。
原題:Duffy Says ‘Several Weeks’ of Flight Cuts Needed at Newark (2)(抜粋)
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