(ブルームバーグ):ヘッジファンドの北海ブレント先物に対する買い越しポジションが約6カ月ぶりの低水準となった。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が2度目の大幅増産に合意し、世界的な供給過剰への懸念が高まった。
ICEフューチャーズ・ヨーロッパがまとめた先物・オプションに関する週間データによると、マネーマネジャーのブレント先物に対するネットロング(買い越し)ポジションは5月6日までの1週間で1万2383枚減少し9万7558枚となった。これは昨年10月以来の低水準。
一方、米商品先物取引委員会(CFTC)によると、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物に対するショート(売り持ち)ポジションは3月以降で最大の増加になったという。

OPECプラスが6月に日量41万1000バレルの追加増産を行うと発表したことを受け、原油価格は先週、4年ぶりの安値に落ち込んだ。
その後、米国内の原油生産が今後数カ月で縮小に転じる兆しや、米英の貿易協定締結を受け、原油価格は一部回復している。
原題:Hedge Funds Soured on Oil as OPEC Agreed to Bumper Supply Hike(抜粋)
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