今年初めに亡くなった米投資銀行ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループの行員の死因は、複数の薬物の併用だったことが米ダラス市の法医解剖官の報告で明らかになった。当時28歳だった行員の死を巡り、ウォール街の過労文化に関する議論が再燃していた。

報告書によれば、ジェフリーズに勤めていたカーター・マッキントッシュさんが死亡したのは「フェンタニルとコカインの複合的な毒性作用によるもの」だった。ブルームバーグが同報告書を確認した。

ダラスでテクノロジー部門のアソシエートとして働いていたマッキントッシュさんは、今年1月下旬に自宅で意識不明の状態で友人に発見され、その後、死亡が確認された。警察は当初、原因不明の死亡として捜査していた。マッキントッシュさんの死は、若手バンカーの長時間労働と、健康に及ぼす影響について再び議論を巻き起こしていた。

ジェフリーズのリッチ・ハンドラー最高経営責任者(CEO)は8日の電子メールで「ご遺族や同僚、友人に対し、心よりお悔やみ申し上げる」と弔意を表した。

ハンドラーCEOはマッキントッシュさんの死後すぐ、若手バンカー向けの支援として、不安や悩みを抱えている、もしくは仕事量に問題があると感じた場合は、上司に相談するよう呼び掛けていた。

原題:Jefferies 28-Year-Old Banker Died of Toxic Drug Mix, Report Says(抜粋)

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