ココイチも高級品に?客足減でも値上げするワケ
また、ラーメン1杯に出せる金額でよく言われるのが、“1000円の壁”ですが、カレーライスではどうでしょうか。家庭で作る際、また外食でカレー食べる際にがいくらぐらいが“壁”と感じているのでしょうか。

Nスタが50人に調査しました。結果としては、▼家庭のカレーは「650円」、▼外食のカレーは「1156円」と言う結果になりました。
消費者が悩んでるのと同様に「安い路線でいくのか」「思い切って高級路線にいくか」お店側もいま悩んでいるようで、そういった動きもあります。

カレーチェーン「ココイチ」では今、値上げ戦略がとられています。
チェーンストア研究家の谷頭和希さんによると、これまでココイチでは何度か値上げをしましたが客足は落ちず、少しずつ値上げ戦略を続けていました。しかし、2024年8月に値上げをした後、客足が減少。ココイチファンの値段の壁を超えたのか、と思われました。
しかし、経営戦略を紐解くと客単価が増え、それにより利益もアップしました。決算の資料には「高付加価値の商品提案」と書かれていました。客数が減少したとしても、客単価が増えれば、ある程度の利益は維持できるという考え方なんだそう。

チェーンストア研究家の谷頭さんによると、ココイチは「日本の人口減少社会を踏まえて、今まで主流と言われていた“薄利多売”をやめ、客単価を伸ばしていく“厚利少売”にシフトか。この戦略を今後も継続するのではないか」と話しています。
こういう考え方も、一つの戦略として出てくるんだろうなとは感じますね。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
この物価高も止まらないので、その分、賃上げをして、さらに利上げをして、貯金をすれば金利が増える、という経済に持っていきたいと思っていましたが、トランプ関税で全体がおかしくなってる。
そのため、物価は上がるけど、賃上げがいかないっていう変な状況になりつつあり、そこがおそらくカレーにも影を落としていますよね。
出水麻衣キャスター:
賃金が上がらないと、食費を抑えようと外食に行くときにも財布の紐を締めたくなりますので。
井上キャスター:
やはり悪いインフレが続いているので、これが良いインフレにどうなっていくのか。ずっと言われてるところかもしれません。
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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年