(ブルームバーグ):4月30日の欧州債券市場は、月末の資金流入を受けて国債が上昇した。ユーロ圏の多くが5月1日の祝日で市場が休場する前に、ドイツ短期債は2023年以来の最高の月間パフォーマンスを記録した。
ドイツ2年債利回りは、4月初めの2.04%から1.69%まで利回りが低下した。価格は2023年12月以来、最大の月間上昇率を記録した。ドイツ2-10年債の利回り差(スプレッド)は13カ月連続で拡大し、記録上最長となった。
英2年債利回りは、一時4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下落し3.80%と、9月以来の最低水準を記録した。その後、3.79%で取引を終えた。短期金融市場はイングランド銀行(英中央銀行)の年末までの利下げ幅の見通しを、95bpに引き上げ、週初めの90bpから拡大した。
企業決算が好感され、株も7営業日連続で上昇した。ストックス欧州600指数は0.5%上昇し取引を終えた。通信株が上昇をけん引したほか、ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)などメディア株も好調だった。
一方、鉱山会社大手グレンコアは、銅生産が予想を下回り、今年のコモディティー販売の利益が減少するとの見通しを示した結果、7.3%下落した。銀行株も下落し、サンタンデールが1-3月期(第1四半期)決算で貸し出し収入の減少を発表後、4.2%下落した。
4月30日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:German 2-Year Bund Ends Best Month Since 2023: End-of-Day Curves、European Stocks Gain for Seventh Day Amid Flurry of Earnings(抜粋)
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