(ブルームバーグ):東日本旅客鉄道(JR東日本)が30日発表した2025年3月期決算によると、訪日外客増などにより、インバウンド収入が大幅に伸びた結果、運輸・ホテル事業中心に増収となり、全体の増収増益に貢献した。
JR東日本の連結売上高は前の期比6%増の2兆8875億円と4期連続の増収となった。営業利益は同9%増の3767億円だった。運輸事業では、前の期比942億円、不動産・ホテル事業では同272億円のそれぞれ増収。26年3月期についても、インバウンドや中央線快速グリーン車などよる定期外利用増で運輸事業の増収を見込んでいる。東海旅客鉄道(JR東海)の同決算でも運輸収入が過去最大となり、増収増益だった。
日本政府観光局(JNTO)によると、3月の訪日外客は349万7600人と前年同月比約14%増え、1-3月累計では過去最速の1000万人に到達した。国土交通省が16日発表した訪日外国人旅行者の1〜3月期消費額は2兆3000億円(前同期比28%増)、費目別交通費は同22%増の2279億円に拡大していた。
JR東日本は決算説明資料で、インバウンド需要獲得に当たり、高付加価値サービスや増発・新車両などでの輸送力の強化なども検討し、需要に合わせた価格設定で収入を拡大していく方向を示した。
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