日銀はきょうから開く会合で、アメリカの関税政策の影響を見極めるため、政策金利の現状維持を決める公算です。中継です。
二転三転するトランプ関税に、日銀も身動きが取れません。議論の中心は日本経済と物価への下押しの影響ですが、日銀内部では「関税率をどう置くかで見通しが変わる」と困惑が広がっています。
日米交渉の着地点も見えないことから、時間をかけて見極めたいという意見が大勢で、現在の政策金利を据え置く公算です。
こうしたなか、賃金と物価が堅調に推移しているものの、「2%の物価安定目標」の実現は遅くとも26年度末という想定から、27年度に後ずれする可能性も議論します。
利上げ路線を継続したい日銀ですが、世界経済が高い不確実性に覆われるなか、岐路に立たされています。

トランプ氏の関税に黄信号、赤字削減計画に暗雲-最高裁の審判次第