(ブルームバーグ):資産家スティーブ・コーエン氏のヘッジファンド運営会社ポイント72アセット・マネジメントは、新興国市場資産を中心に運用してきたトレーディングポッド(ユニット)を閉鎖し、これに伴い同ポッドで運用を担当していたトレーダー2人が退社した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
このポッドを運営していたニューヨーク在勤のポートフォリオマネジャー、ミハエラ・ヤンコバ氏とロンドン在勤のアナリスト、ルカ・マイア氏は今月退職したという。関係者らは非公開の情報であることを理由に匿名で話した。ポイント72の担当者はコメントを控えた。
リンクトインのプロフィルによれば、ヤンコバ氏は2022年の入社前にパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)やコーブポイント・キャピタル、バークレイズで勤務していた。マイア氏はBNPパリバのシニアストラテジストとしての職歴がある。
新興国市場はトランプ米大統領の関税政策と選挙、財政リスクの影響で不安定な状況が続いている。閉鎖されたポッドが運用していた新興国資産には、政治的な混乱で先月大きな損失を出したトルコが含まれている。
原題:Point72 Traders Exit as Pod Focused on Emerging Markets Closes(抜粋)
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