21日の債券相場は先物が一時下げに転じた。22日の流動性供給入札に対する警戒感から売りが優勢になった。超長期債が軟調に推移していることも重しだ。

財務省は22日に残存期間15.5年超39年未満を対象にした流動性供給入札を実施する。りそなアセットマネジメントの藤原貴志チーフファンドマネジャーは、17日の流動性供給入札(残存期間5年超15.5年以下)が弱い結果だったことから、あすの同入札に警戒感が出ていると指摘する。

藤原氏は3月の公社債の投資家別売買動向を見ると信託銀行が超長期の売り越しに転じており、「リバランス(資産配分の見直し)の売りが意識されて超長期需給が緩んできている」と述べた。

日銀は21日午前の金融調節で定例の国債買い入れオペ実施を通知した。対象は残存期間1年超3年以下、3年超5年以下、5年超10年以下、10年超25年以下で、買い入れ額はいずれも前回オペから据え置きとなった。

 

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