アメリカのトランプ大統領は、日米安全保障条約をめぐり、“片務的な内容だ”と改めて主張したことについて、林官房長官は11日、“累次の機会に条約のもとでのアメリカの日本の防衛義務を確認してきた”と指摘しました。

トランプ大統領は10日、日米安全保障条約をめぐり、「我々は彼らを守るが、彼らは我々を守らない」と主張するなど、日米安全保障条約は片務的な内容だと改めて主張しました。

これは、アメリカが各国と不利な貿易をしてきたという認識を示す中での発言でしたが、林官房長官は、“累次の機会に確認してきた”と指摘しました。

林芳正 官房長官
「米国は先般の日米首脳会談を含む累次の機会に、日米安全保障条約のもとでの自国の対日防衛義務を確認してきております」

林官房長官は、「日米同盟は我が国の外交安全保障政策の基軸」だと強調した上で、「アメリカが核を含むあらゆる種類の能力を用いて、日米安全保障条約上の義務を果たすことに全幅の信頼をしている」と話しました。