トランプ米政権の関税政策が世界の株式市場を揺るがす中、「恐怖指数」として知られるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)が3日、昨年8月以来の高水準となった。

VIXはS&P500種株価指数のオプション取引に基づいて算出され、米国株に予想されるストレスを測る指標として利用される。VIXは3日に8.5ポイント上昇し、30.02となった。S&P500種は4.8%下落した。

 

トレーダーはオプション取引について、混乱は見られず、株価下落を考慮すれば予想の範囲内だとの見方を示した。昨年8月5日にも円キャリートレードの巻き戻しによりVIXが急上昇したが、当時の上げ幅は今回をはるかに上回っていた。

ヘッジファンド運営会社QVRアドバイザーズのマネジングパートナー兼共同最高投資責任者(CIO)、ベン・アイファート氏は「インプライド・ボラティリティー(IV、予想変動率)は上昇しているが、現物相場の動きを踏まえれば妥当な上昇幅だ」とし、「異常なパニック」を示唆するような「極端な動き」はまだ見られないと説明した。

原題:VIX Jumps to Highest Since August as Tariffs Spur Stock Rout(抜粋)

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