(ブルームバーグ):4日の株式市場では、TOPIX銀行業指数の下落率が一時前日比10%安を付け、連日の大幅下落となった。
三菱UFJフィナンシャル・グループの株価が同11%安、三井住友フィナンシャルグループが9.8%安、みずほフィナンシャルグループが同12%安とそれぞれ下落した。銀行業指数の下落率が10%を超えるのは、日米の長期金利の急低下を受けて大幅に売られた昨年8月5日以来となる。
岩井コスモ証券投資調査部の有沢正一氏は、米トランプ大統領が世界の貿易相手国・地域に対して相互関税を課すと打ち出したことで「景気後退が現実味を帯び、日銀の利上げが当面難しくなったとの見立てから、金利上昇期待で買われていた銀行株はその期待が剥落した」と指摘した。
そのほか下落率が大きいのは、いよぎんホールディングスが同12%安、九州フィナンシャルグループが11%安、りそなホールディングスが11%安となった。運用資産の多くが変動金利型で金利変動の影響を受けやすい楽天銀行は一時14%安を付けた。
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