家庭用ゲーム機「Nintendo Switch 2」の発売日は6月後半が有力視されているとBloomberg ゲーム担当記者の望月崇氏は解説する。価格は400~500ドルの間と予想されているが、日本円での設定が注目ポイントだ。

「600万~800万台を世界各地で用意する」

望月氏は「アナリストは、発売時点に600万台から800万台ぐらいの在庫を世界各地で用意するのではないかと予想している」と語る。これは過去のゲーム機の発売時期と比較してもかなり大きい数字だ。

Switch初代の最初の1ヶ月の販売台数が約270万台、PlayStation 4と5の最初の1ヶ月半が約450万台だったことを考えると、600万~800万台の在庫をうまく消化できれば「ゲーム機市場最大、最速の立ち上げになる」という。

転売対策としての大量供給戦略

この大量供給の可能性が指摘される背景には転売対策の意図もあるようだ。望月氏は、転売を防ぐには「利益を得られないところまで値段を上げるか、マーケットに圧倒的な物量を流すか、のどちらかしかない」と指摘。任天堂にとって大幅な値上げは選択肢になりにくいため、大量供給による転売対策が取られる可能性が高いという。