インドのシタラマン財務相は13日、世界的な危機に備え景気を下支えするための資金として62億ドル(約9900億円)を確保すると明らかにした。中東での戦争に起因するエネルギー価格高騰を受け、輸出企業を保護するための措置も検討している。

同相によると、この「経済安定化基金」は世界的な課題に対応するための財政余力をインドにもたらす。原油価格は1バレル=100ドルを突破し、大規模なサプライチェーン混乱のリスクが高まっている。インドは年間の原油需要の約9割を輸入で賄う。

シタラマン氏は議会で、「財政健全化のロードマップから逸脱することなく、さまざまな性質の経済ショックを吸収することが可能になる」と指摘。補正予算として追加支出の承認を議会に求めた。

モディ首相率いる政権は、輸入依存型のインド経済を原油高の影響から守るための措置を進めている。ディーゼルやガソリン価格は据え置かれ、インフレ抑制に寄与している。また、米国がロシア産原油の一部輸入を認めたことで、追加供給も確保し、エネルギー需要や貿易収支への圧力を和らげている。

事情に詳しい関係者によると、政府はこの基金とは別に、新型コロナウイルス禍で導入された措置に類似した輸出企業向け支援策も協議している。

検討されている措置には、輸出企業が海外売上代金を国内に送金する期限の延長、銀行の当座貸し越しに関する規制緩和、ローン返済のモラトリアム導入などが含まれるという。

原題:India Plans $6.2 Billion Fund, Export Relief Amid Iran War (2)(抜粋)

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