(ブルームバーグ):スイス国立銀行(中央銀行)は20日、政策金利を0.25ポイントに引き下げ0.25%とした。通貨フランの上昇を抑えるため、2022年9月以来の低水準まで引き下げた。
ブルームバーグのエコノミスト調査で27人中25人が0.25ポイント利下げを予想、2人が0.5ポイントの利下げを予想していた。
声明の中には今後の措置についての示唆はなかった。
シュレーゲル総裁はチューリヒで記者会見し「世界経済とインフレの動向に対する不確実性は著しく高まっている。その結果、スイスのインフレ見通しも現在、非常に不透明だ。現時点では、リスクは主に下方にある」と語った。

今サイクルで5回目となるこの日の利下げで、スイス・フランの金利は世界で最も取引量の多い10通貨の中で最低となった。
フランは決定後に上げを消し、対ユーロで0.1%安の0.9580フランで取引された。
スワップ市場の動向は、トレーダーが今年これ以上の利下げはないとみていることを示している。シュレーゲル総裁は「金融政策は今や適切」な状態にあるとの考えを示した。
昨年12月の0.5ポイントという大幅利下げに続く今回の利下げは、今後の不安定を想定してフラン高回避を目指すものだ。
フランは今年に入って弱含んでいるが、トランプ米大統領が貿易政策が世界を揺さぶりウクライナで戦争が続く中、フランは避難先としての需要が高まる可能性がある。
「必要に応じて、為替市場で積極的に行動する用意も引き続きある」とシュレーゲル氏はスイス中銀の標準的な表現を踏襲した。
今週発表されたデータによると、中銀は2024年10-12月に為替市場への介入をほぼ回避しており、昨年は大規模な介入のない1年となった。

フラン高抑制定は、通貨高による輸入物価とインフレの低下を防ぐことを目的としている。消費者物価上昇率は2月にほぼゼロに達した。
中銀は、25年のインフレ予測を若干引き上げ0.4%とした。従来予想は0.3%だった。26年の予想は0.8%で据え置いた。
今年の成長率予想は1-1.5%で据え置いた。
原題:*SNB’S SCHLEGEL SAYS MONETARY POLICY IS NOW APPROPRIATE、SNB Cuts Rate to 2 1/2-Year Low to Avert Inflows Into Franc (2)(抜粋)
(第3段落以下を追加します)
--取材協力:Jan-Henrik Foerster、Paula Doenecke、Levin Stamm、James Regan、Vassilis Karamanis、市倉はるみ、Kristian Siedenburg、Joel Rinneby.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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