(ブルームバーグ):マーク・カーニー氏が14日、カナダの第24代首相に就任した。カナダ銀行(中央銀行)の元総裁が、米国との激しい貿易戦争のさなかに首相の座についた。
カーニー氏(59)は宣誓式後の記者会見で、貿易を巡るトランプ政権との協議に「進展」があったと明らかにした。両国の間では数週間にわたって関税を巡る応酬が続いていた。

トランプ氏についてカーニー氏は「彼が成し遂げようとしていることを私は尊重する」と述べた。「われわれは共に自国に配慮する」とし、「彼も私も、双方に有益な相互解決策を見いだせることを、長い経験から知っている」と述べた。
カーニー首相が任命した閣僚数はトルドー前首相より少なかった。数週間以内に選挙が見込まれるため、任期も短くなる。財務相にフランソワフィリップ・シャンパーニュ氏、国際貿易相にドミニク・ルブラン氏を起用した。一方、ジョリー外相は留任した。
同首相は「カナダの新政権は行動重視となり、足元の状況に対応するため編成された少数精鋭の経験豊富なチームが推進することになる」と表明。「第一に、海外からの不当な貿易措置に直面する中でカナダの労働者とその家族を守ること、第二に、カナダ国民の懐により多くの資金をもたらすことで、この素晴らしい国を成長させることだ」と明言した。
カーニー氏はゴールドマン・サックスの元バンカー。カナダで下院や上院の議員を一度も務めずに首相の座に就いた。こうした人物は1867年に就任した初代首相を除いて初めて。

原題:New Canada PM Carney Says There’s Progress in US Trade Talks (1)(抜粋)
--取材協力:Erik Hertzberg、Thomas Seal、David Gura.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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