(ブルームバーグ):自由民主党の細野豪志政調会長代理は16日、石破茂首相が自民党新人議員との会食に際し商品券を配布した問題で、首相公邸での同会食は「政治活動の一環」だとの認識を示した。
細野氏はフジテレビ「日曜報道」に生出演し、この話を聞いてどう思ったかとの質問に対して、「石破さんなら政治変えてくれる」との期待があった総裁選で推薦人を務めたことから、「申し訳ない」と述べた。
同会食について細野氏は、新人議員は経験が浅く、最も経験のある総理が食事するのは広い意味で政治活動だとした。ただ、それと慰労目的でお土産を渡すこととを明確に分けており、それイコール政治活動ではないとの考えを示した。さらに政治活動をどう定義するかは法律に書いてあるわけではないと指摘した。

政治資金規正法では公職の候補者の政治活動に関して金銭、物品などの寄付をしてはならないと規定、特定候補者への過度な資金提供による影響を防ぐことで選挙の公正性確保を図っている。石破首相の商品券配布を巡っては与野党から批判が出ていて、夏の参院選を控え少数与党の政権運営に影響が出る可能性もある。
平成国際大学法学部で政治と世論について教える佐々木孝夫教授は、「政治資金規正法が抱える問題点を首相自らが提示したケースだ」と指摘、夏の参院選では「政治とカネ」が争点となるため「早期にこの問題を解決しないと選挙では戦えない可能性がある」と指摘した。
石破首相は3日夜、当選1回の衆議院議員15人と懇談会を開催、林芳正官房長官らも参加したと朝日新聞が16日報じた。新人議員は公邸内の一室で50音順に並び、同首相はラムチョップやワインなどが供された会食で、新人時代に1期生の仕事は2期生になることだと言われたとの自身のエピソードを語ったという。
石破首相は会食の費用と10万円の商品券について、これまで私費、ポケットマネーで用意をしたと説明していて、政治活動ではなく法的に問題ないと強調した。細野氏は商品券を政治活動に使うことはあまりないとの見方を示し、石破首相を信じたいと述べた。
国民民主党の玉木雄一郎代表は同番組で、議員が「行為規範」や法令の規定に著し違反し、政治的道義的に責任があるかを審査する政治倫理審査会に出るのが適切との見解を示し、「法律上グレー」であり、政倫審の場で弁明すべきだと訴えた。
同日、NHK「日曜討論」に出演した自民党の武見敬三参議院議員会長はこの問題について、「金額含めて、それが国民感覚からすればかなりかけ離れたものであったことは否めない。多くの国民からの疑念が生じている」と指摘。首相は「説明責任を果たすことが必要」だと述べた。一方、法律上は政治活動ではないとの考えを示した。
(第5段落に専門家のコメントを追加しました)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.