ソフトウエアメーカーの米アドビが12日に示した3-5月(第2四半期)の売上高見通しは失望を誘う数字となった。新たな生成人工知能(AI)機能の収益化を目指す最近の取り組みは見通し改善につながらなかった。

12日の米株式市場時間外取引でアドビ株は一時約3%下落。通常取引は438.60ドルで引けた。この1年で株価は24%下げている。

発表資料によれば、3-5月期の売上高は57億7000万-58億2000万ドル(約8550億-8630億円)の見通し。1株利益は一部項目を除いたベースで4.95-5ドルを見込む。アナリスト予想平均はそれぞれ58億ドルと5ドルだった。

クリエーター向けソフトウエアのトップメーカーであるアドビは、「Photoshop」や「Illustrator」などの主力製品に独自のAIモデル「Firefly」を搭載している。3-5月期にはAI作成の動画1本当たり約50セントとする新商品を導入。一部アプリケーションの値上げも別途発表した。

2024年12月-25年2月(第1四半期)の売上高は10%増の57億1000万ドルと、市場予想の56億6000万ドルを上回った。将来の売上高の指標となる残存履行義務(RPO)は197億ドル。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均は198億ドルだった。

シャンタヌ・ナラヤン最高経営責任者(CEO)は発表資料で、「アドビの今後10年間の成功は、顧客重視のイノベーションと、クリエーターやマーケティング担当者、ビジネスプロフェッショナル、消費者向け新製品によってもたらされるだろう」と指摘。「当社はAIによって加速するクリエーティブ経済の恩恵を最大限に享受できる立場にある」として、25年11月通期(24年12月-25年11月)の財務目標を維持した。

同社は昨年12月、通期の業績について、売上高233億-236億ドル、調整後1株利益20.20-20.50ドルとの見通しを示していた。

原題:Adobe Gives Tepid Revenue Outlook With Focus on AI Tools (1)(抜粋)

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