米連邦取引委員会(FTC)は、反トラスト法に基づきバイデン政権末期に開始した米マイクロソフトに対する調査を進めている。トランプ大統領に起用されたファーガソン新FTC委員長が、ハイテク大手の監視に重点を置く姿勢がうかがえる。

事情に詳しい複数の関係者によると、FTC職員はここ数週間、企業や団体と会合を持ち情報を収集するなどマイクロソフトに対する調査を継続。同関係者は部外秘の調査を理由に匿名で語った。

FTCは昨年末、マイクロソフトに対し民事審査請求(CID)を送付した。この写しをブルームバーグが確認した。

CIDは、モデル訓練やデータ取得のコストなど人工知能(AI)事業に関する大量のデータを2016年までさかのぼって提出することを同社に義務付ける内容。データセンターや、顧客需要対応に十分な演算力を確保する難しさ、ソフトウエアのライセンス慣行について詳細情報を求めた。

また、マイクロソフトがオープンAIと合意を締結した後、自社AIプロジェクトへの支出削減を決めたことも調査対象となっている。これは、成長著しいAI市場で競争を阻害していると判断される可能性がある。

CIDによれば、FTCは、マイクロソフトが別の事業で得た利益が、他のAI企業に対する同社の優位性につながっているかを判断したい考え。また、クラウドコンピューティングサービスのコストをより深く把握するため、同社のデータセンター能力制約に関する詳細情報の入手も目指している。こうした情報は、FTCが訴訟提起の是非を判断する上で役立つ。

マイクロソフトの広報担当アレックス・ホーレック氏は「われわれはFTCに協力している」と指摘した。FTCにコメントを求めたが、回答はなかった。

原題:Trump’s FTC Moves Ahead With Broad Microsoft Antitrust Probe(抜粋)

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