(ブルームバーグ):米運輸安全委員会(NTSB)は、ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港周辺でのヘリコプターの運航を一定期間禁止するよう求めた。混雑緩和に加え、1月に同空港近くで起きた空中衝突事故の再発防止を図る。
NTSBのホメンディ委員長は記者会見で、NTSBは特定の滑走路が使用されている際、同空港近くの「ルート4」の閉鎖を求めていると述べた。ルート4は、1月に米軍のヘリコプターがアメリカン航空グループの地域航空会社の旅客機と衝突した時に使われていた。
これと合わせ、衝突事故に関するNTSBの暫定報告書も公表された。事故では、ヘリコプターの乗員3人と旅客機の乗客乗員64人全員が死亡。過去数十年で最悪の米民間航空機事故となった。
これに伴い、混雑したエリアを中心に航空安全について懸念が高まっている。米連邦航空局(FAA)にとって積年の課題である航空交通管制の人員配置や近代化を巡る議論も再燃した。
ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港の現状について、ホメンディ氏は「航空安全に関し耐え難いリスクをもたらしている」と指摘。NTSBはルート4が閉鎖された際に使用できる代替ルートの指定をFAAに求めた。
ダフィー運輸長官は報告書公表後の記者会見で、米運輸省は、衝突事故後に導入された同空港付近のヘリコプター運航制限を継続する予定だと述べた。大統領の移動や人命救助、法執行のための飛行は除外とすることになる。
原題:NTSB Calls for Permanent Helicopter Ban on Route Near DCA (1)(抜粋)
--取材協力:Mary Schlangenstein.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.