12日の債券相場は下落。ドイツや米国の長期金利が上昇したことや、日本銀行による追加利上げへの警戒感から売りが優勢だ。20年国債入札の結果は無難となり、20年債利回りは低下に転じている。

りそなアセットマネジメントの藤原貴志債券運用部長兼チーフファンドマネジャーは、20年債入札について、調整が続いて買いやすかったほか、「年度末を控える中で水準的に最低限の手当てをしておこうとする需要があった」と推測する。

その上で、「来週の日銀会合では政策変更はないとみるが、次の5月会合での利上げの可能性を示すコミュニケーションがあるのではないかとの警戒感が相場の重しになっている」との見方を示した。

入札結果によると、最低落札価格は96円00銭と、市場予想96円10銭を下回り、大きいと不調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)は20銭と、前回の55銭から縮小した。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.46倍と、前回の3.06倍から上昇した。

 

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