エコノミストは7-12月(下期)のシンガポールと香港の成長見通しを引き下げた。中国の輸出品に対するトランプ米政権の高関税で不確実性が増したことを織り込んだ。

 

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、シンガポールの成長率予想は7-9月(第3四半期)および10-12月(第4四半期)にそれぞれ1.3%と1.6%に引き下げられた。

1-3月(第1四半期)および4-6月(第2四半期)の成長率はそれぞれ4.1%および3.9%と予想され、昨年12月調査でのそれぞれの3.5%から上方修正された。年間見通しは2.6%で変わっていない。

DBS銀行のシニアエコノミスト、ハン・テン・チュア氏は「通年の見通しは、特にトランプ2.0による関税引き上げと貿易政策の不確実性による地政学的な緊張の高まりから、かなりの下方リスクに直面している」と指摘した。

シンガポールと香港は、商品や貿易のつながりを通じて中国経済へのエクスポージャーが大きい。

 

調査によると、香港の第3、第4四半期成長率見通しは、2.6%と2.4%と、従来予想の3.2%と3.1%から引き下げられた。第1、第2四半期の見通しは、ほぼ0.5ポイント引き上げられ、それぞれ1.7%と1.8%。

香港政府は2025年の成長率を2-3%と予測しており、ブルームバーグ・エコノミクスのエリック・チュー氏は、成長率は公式予測の下限付近になると予想している。

そうなれば「2年連続の成長鈍化になる。中国の内需の低迷とトランプ政権2期目における米中の緊張の高まりにより、リスクは下方に傾いている」とチュー氏は語った。

世界はトランプ関税に対して身構え

原題:Singapore, HK Face Growth Risks Over US Tariff War With China(抜粋)

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