デンマーク製薬大手ノボノルディスクは5日、肥満症治療薬「ウゴービ」を米国の患者に割引価格で直販すると発表した。競合する米イーライリリーの動きに追随する。

発表資料によれば、ノボは「ノボケア・ファーマシー」を立ち上げ、ウゴービの全服用量を1カ月当たり499ドル(約7万4000円)で提供する。保険に加入していない患者や肥満症治療薬が適用されない保険に加入している患者が対象だ。

米国では現在、ウゴービの価格は1カ月当たり約1350ドル。

肥満症治療薬の供給が不足していた昨年、イーライリリーは「ゼップバウンド」バイアル版の患者への直販に踏み切った。供給不足のため、患者は米新興企業ヒムズ&ハーズ・ヘルスなどが手掛けるより安価な調剤版を入手していた。調剤版はブランド薬品やジェネリック(後発医薬品)と同じような厳しい承認プロセスを経ていない。

ノボやリリーの肥満症治療薬の不足が解消された今は、医薬品の完全なコピーは中止する必要があると、米食品医薬品局(FDA)は指摘している。

ノボケアは処方箋を持つ患者にウゴービを処方する。一方、イーライリリーは、直販プラットフォームの「リリーダイレクト」を通じて、処方箋のある患者にゼップバウンドを提供するが、処方箋のない患者にも必要に応じてバーチャル医療事業者につなぐ。ゼップバウンドの新規患者の約10%が自己負担でバイアル版を入手しており、その大半は保険に加入していないか、もしくは肥満治療薬が保険適用外となっている患者だという。

原題:Novo to Sell Weight-loss Drug Wegovy Directly to Patients (1)(抜粋)

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