オルタナティブ資産運用会社の米アポロ・グローバル・マネジメントは、メタ・プラットフォームズ向けの総額約350億ドル(約5兆2400億円)の資金調達パッケージを主導する方向で協議中だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。調達資金は米国内でのデータセンター開発に充てられる。

非公開情報を理由にこれらの関係者が匿名で明らかにしたところでは、アポロは資金の大半を提供する方向で交渉している。ただ協議は初期段階で、まとまらない可能性もある。

両社の担当者はコメントを控えた。

メタは人工知能(AI)関連プロジェクトに今年最大650億ドルを投資する計画を既に公表。マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が先月、大規模データセンターの新設やAIチームの採用拡大に充てる予定だと説明した。

AI需要に対応可能なインフラの構築には数千億ドルが必要と想定される。 AIエコシステムに不可欠な企業の株価が過去1年好調に推移したため、銀行や投資家は利益の分配にあずかろうとしている。

アポロはここ数年、投資適格企業への資金提供を「プライベートクレジットの次のフロンティア」と位置付け、その能力を高めてきた。

メタは2025年に1ギガワットの計算能力をオンラインで実現することを目指す。ルイジアナ州での100億ドル規模のデータセンター新設を既に発表し、一部製品向けに新たなコンピューターチップも購入した。

AI開発で先行するビッグテックの一つ、マイクロソフトはデータセンターに今年度800億ドルを投じる予定だ。

原題:Meta in Talks With Apollo for $35 Billion Data-Center Financing(抜粋)

--取材協力:Carmen Arroyo、Kurt Wagner、Allison McNeely.

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