(ブルームバーグ):グローバル株式は投資家の間で最も選好されている資産であることが、バンク・オブ・アメリカ(BofA)の調査で示された。投資家のリスク志向は過去15年で最も高まっている。
BofAの調査によれば、ファンドマネジャーの現金保有は2010年以来の低水準に落ち込んだ一方で、調査回答者の34%は今年は世界株が最もパフォーマンスの高い資産になると予想している。また債券のアンダーウエートを示唆した回答者は差し引き11%だった。
BofAのストラテジスト、マイケル・ハートネット氏はリポートで、投資家は「株に対してロング、それ以外はショート」にしていると指摘した。背景にあるのは今年の米国での金利低下と力強い経済成長見通しだという。
MSCIオールカントリー・ワールド指数は2022年後半の安値から60%余り上昇。人工知能(AI)に対する楽観的な見方や米国が景気後退(リセッション)を回避できた兆しを受け、値上がりしている。これまでは上げを主導してきのは主に一握りの米テクノロジー企業だったが、投資家は割安になった欧州株にも資金を投入している。
BofAの調査では、米国株が過大評価されていると答えた回答者は約89%に上った。これは少なくとも2001年4月以降では最高となった。
世界的なリセッション予想は3年ぶりの低さ。調査では約77%のファンドマネジャーが今年の米利下げを見込んでいる。
調査は合計4010億ドル(約60兆8900億円)の資産を運用する168の回答者を対象とし7-13日にかけて実施された。
原題:BofA Survey Shows Investors Haven’t Been This Risk-On Since 2010(抜粋)
--取材協力:Michael Msika.
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