石破総理は17日、全国の高校生による政策コンテストで最優秀賞を受賞した高校生と面会しました。高校生から選挙が「人気投票になっている」との話が出ると、石破総理は“政治家は「税金はまける、福祉は充実する」などと、世論に受けたがることを言う”と、ぼやく場面も見られました。

日本青年会議所が主催する政策コンテスト「全国高校生政策甲子園」で最優秀賞を受賞した高校生が17日、総理官邸を訪れ、石破総理と面会しました。

自由設定部門で最優秀賞に選ばれた東京学芸大学附属高校が提言した政策は、“候補者ではなく公約に投票する”新たな選挙制度で、高校生は「選挙が人気投票になっている」などと指摘しました。

石破総理は提言に理解を示した上で、「どう実現していくかが課題だ」と話し、少数与党として野党との政策協議を行う現状をぼやきました。

石破総理
「指摘にあったように、どうしても(世論に)受けること言いたがるんだよね、みんな。税金はまけますわ、福祉は充実しますわ、公共事業やりますわ。国債はいくら出しても、そのうち返せますわみたいな。そういうことになれば世の中、苦労しない」

石破総理はこのように話した上で、「有権者が主権者としての責任感を持つことが大事だ」と強調しつつ、そのためにも政治の側が有権者が判断するに足る情報を提供しなければいけないとの考えを示しました。