マレーシアは世界的な貿易摩擦の高まりを背景に、5月に中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)、湾岸協力会議(GCC)による初の合同首脳会議を主催する。アンワル首相が発表した。

同首相は17日、クアラルンプールでの会議で、ASEANは従来のパートナーを超えて世界への関与を拡大しなければならないと発言。バーレーンやクウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)で構成されるGCCも5月の会議に参加すると語った。

「中国やGCC、BRICSを含む新興国経済との関係強化は、どちらかを選ぶのが目的ではなく、多極化する世界においてASEANの戦略的重要性の確保を目指したものだ」とアンワル氏は説明した。

今年、ASEAN議長国を務めるマレーシアは、米中間の緊張が高まる中、中立的な立場を確保しようとしている。同国のザフルル投資貿易産業相は17日、今年4-6月(第2四半期)に米国を訪問し、投資家と会合を持ち、両国間の貿易について話し合う予定だと述べた。その上で、「中国にとってマレーシアはASEANおよびより広い世界へのゲートウェイになれる」と語った。

アンワル氏は「われわれは中立の立場を維持し、大国間の対立に巻き込まれることはない」とし、「地域の安定を損なうような経済的威圧や一方的な行動を拒否する」と話した。

原題:Malaysia to Host Inaugural Summit of Asean, China, Gulf Bloc (2)(抜粋)

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