(ブルームバーグ):ニュージーランド(NZ)を出国した人の数が昨年、過去最多を記録した。高い生活費と深刻なリセッション(景気後退)により、海外に機会を求める人が増えたことが背景にある。
NZ統計局の17日の発表によると、昨年の出国者数は12万8705人と、2023年の10万1585人から増加した。内訳はNZ国籍保有者が過去最高の7万2002人、同国に居住していた外国人は5万6703人。一方、年間の入国者数は減少し、結果として純移住者数が大幅減となった。
NZの経済は昨年9月までの6カ月間で2.1%縮小した。出国者数の増加と入国者数の減少は、いずれも労働市場の低迷と賃金上昇の鈍化を反映している。住宅市場に対する圧力が緩和される一方で、26年の選挙を前に政府が成長促進策を推進する中、人口の伸び鈍化は景気回復の妨げになり得る。
ASB銀行のシニアエコノミスト、マーク・スミス氏(オークランド在勤)は「純移住者数の減少は、住宅市場や国内需要、労働市場の重要な支えを弱めている」と指摘。「経済を支える純移住者の減少と依然として低調な観光客の入国は、経済成長の足かせとなり、余剰能力の拡大につながるだろう」と述べた。
原題:New Zealand Sees Record Number of Departures Amid Weak Economy(抜粋)
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