(ブルームバーグ):中国の習近平国家主席と電子商取引大手アリババグループの共同創業者、馬雲(ジャック・マー)氏との会合が今週開かれれば、中国株の一段の上昇を促す材料になる可能性がある。
事情に詳しい複数の関係者が先週明らかにしたところによると、中国はマー氏ら著名起業家を最高指導部との会合に招待した。
人工知能(AI)の能力向上を材料に中国銘柄が値上がりする中、習主席とマー氏が顔を合わせれば民間セクターへの支持を示す場になり得る。
香港上場の本土銘柄から成るハンセン中国企業株(H株)指数は14日に4.1%上昇し、2022年2月以来の高値を付けた。景気刺激策を背景とした昨年10月の高値を上回った。中国テクノロジー株で構成されるハンセンテック指数は今月、新興企業DeepSeek(ディープシーク)のAIモデルを材料に強気相場に入った。

ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、ロバート・リー氏は会合について、「テクノロジーセクターを将来の経済成長の原動力と見る中国政府からの明確な支援のメッセージだ」との見方を示した。
株高をけん引する銘柄の一つがアリババグループだ。同社の香港上場株は14日、6.3%高で取引を終了。1月13日以降、60%近く上昇している。 同社は20日に決算を発表する予定だ。
原題:Xi-Jack Ma Chat Seen as Next Catalyst for Blistering China Rally(抜粋)
--取材協力:Lucille Liu、Henry Ren、Cecile Vannucci.
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