(ブルームバーグ):カナダで最も人口が多いオンタリオ州は、州政府運営の販売店から米国で製造された酒類を撤去すると発表した。トランプ米大統領がカナダからの輸入品に25%の関税を課することに対応する。
同州のフォード州首相は2日に声明で、州内唯一の酒類卸売業者であるオンタリオ州酒類管理委員会(LCBO)の小売店において、米関税が発動される4日に米製品が店頭から撤去されると明らかにした。他の小売店やレストランへの卸売りも停止されるという。
ケベック州の州財務相も2日遅くに声明で、州営の酒類販売店に対し、4日から米国産のアルコール飲料を撤去するよう指示する予定だと発表した。
ブリティッシュコロンビア州のイービー州首相も1日、同様の内容を発表。ノバスコシア州やマニトバ州など小さな州も米国産アルコール飲料を商品棚から撤去すると表明した。
これらを受け、米蒸留酒協議会の最高経営責任者(CEO)、クリス・スワンガー氏は、カナダ各州政府の措置は「挑発的な報復だ」とし、「失望的で逆効果だ」と述べた。
原題:Ontario to Pull US Alcohol From Stores in Tariff Response (2)(抜粋)
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