31日の東京株式相場は日経平均株価が小幅上昇。好決算への期待から東京エレクトロンなど半導体製造装置や電気機器の一部が買われている。一方、東証株価指数(TOPIX)は入園者数の低迷を受けたオリエンタルランドの急落が重しになっている。

日経平均構成銘柄ではNECが上昇率首位。前日に通期の業績見通しを引き上げ、株価は一時20%上昇した。

業種別では半導体を含む電気機器が高い。オランダのASMLホールディングが今週発表した第4四半期受注が市場予想を上回ったことなどで、国内でも関連企業の業績期待が高まっている。

中国の人工知能(AI)スタートアップ、DeepSeek(ディープシーク)との競争懸念でハイテク株は最近売られたが、T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフ・ストラテジストはASMLが好調だったため、東京エレクトロンには好業績への期待があると指摘する。こうした業績期待がハイテクセクターや相場全体を支えていると話した。

個別では日野自動車が急落。前日に今期(2025年3月期)の最終赤字が従来予想から拡大するとの見通しを示した。

T&Dの浪岡氏は、きょうは個別企業の業績が注目されているため、市場全体のムードを判断するのは難しいと言う。対ドルでの円高も輸出企業に対するセンチメントにやや重しとなっているとも述べた。

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