(ブルームバーグ):データ分析や人工知能(AI)サービスを手がける米データブリックスは22日、フェイスブックの親会社メタ・プラットフォームズなどから150億ドル(約2兆3500億円)余り調達したと発表した。
同社は昨年12月に100億ドル相当の株式による資金調達を明らかにしていたが、今回の発表では、以前判明していなかった投資家や、総額52億5000万ドルのデットファイナンス(借り入れによる資金調達)も明らかになった。
2013年創業のデータブリックスは、データを収集・分析・配信するためのソフトウエアを開発。近年、AIの能力向上に伴って一段と人気が高い分野となっている。
ここ数年に投資家の目が厳しくなっているにもかかわらず、データブリックスは新規株式公開(IPO)を実施せずに新たな資金調達を繰り返してきた数少ないテクノロジー業界の大型成熟企業の一つだ。
今回の大規模な資金調達は、多額の資金を必要とする企業が必ずしもIPOを実施したり、上場に伴う厳しい情報開示に同意したりする必要がないことを示している。
発表によると、メタに加え、シンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスや、既存投資家であるカタールの政府系ファンド、カタール投資庁(QIA)などが株式による資金調達に参加した。
データブリックスの現在の評価額は620億ドルと、未上場のテクノロジー企業としては世界最大級。今回調達した資金は、事業の投資・買収・国際的拡大のほか、従業員株主への流動性提供や株式売却に伴う税金の支払いなどに充てる。
原題:Databricks Caps $15 Billion Fundraise With Meta as New Investor(抜粋)
--取材協力:Rene Ismail.
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