(ブルームバーグ):韓国の半導体大手SKハイニックスは2024年10-12月(第4四半期)決算で、過去最高益を更新した。データセンターや人工知能(AI)開発で使用されるメモリー半導体でリードを広げた。
ただ、最先端のメモリー半導体に対する需要が尽きないと見込む投資家の期待には届かず、株価は4.7%安となった。SKハイニックスは高帯域幅メモリー(HBM)で米エヌビディアの主要サプライヤー。
10-12月の営業利益は前年同期比で20倍余りとなる8兆800億ウォン(約8800億円)。アナリスト予想の平均に一致した。売上高は75%増加した。
同社はさらに、年間配当を25%引き上げ1株当たり1500ウォンとした。
HBMは10-12月のDRAM売上高全体の40%を占めた。SKハイニックスは、AIサーバーへの投資増加などを背景にこれら高性能メモリーの需要が引き続き伸びると予想し、HBMの今年の売上高が2倍強になるとの見通しを示した。
それでも同社の株価は過去1週間で最大の下げを記録。年初来で約30%という上げ幅の一部が失われた。最近の株価上昇により、23日の取引前の株価純資産倍率(PBR)は約2.8倍と、過去3年間の平均1.6倍を大きく上回っている。

CLSAセキュリティーズ・コリアのアナリスト、サンジーブ・ラナ氏は、SKハイニックスはトランプ米大統領が発表したAIインフラ整備事業「スターゲート」の大きな恩恵を受けると指摘。「製品品質や生産歩留まりの点で、大きくリードしており、競合他社が追い付くには時間がかかる」と述べた。
SKハイニックスの親会社、SKグループの崔泰源会長は米ラスベガスで開催されたテクノロジー見本市「CES」で記者団に対し、SKハイニックスは進化の加速を求めるエヌビディアの要求に確実に対応できるよう開発ペースを速めていると述べていた。
原題:SK Hynix Dips After Record Profit Misses Lofty Hopes (Correct)(抜粋)
(3段落目の営業利益の変化率を訂正します)
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