(ブルームバーグ):23日の東京株式相場は4日続伸。米国で巨額の人工知能(AI)投資への期待から大型テクノロジー株が上昇したことを追い風に、電機や機械株が上昇。為替の円高一服も好感されている。
半面、日本銀行の金融政策決定を24日に控えて銀行株が下落。輸送用機器や電気・ガス、医薬品なども軟調で、東証株価指数(TOPIX)は一時下落に転じる場面が見られた。
日立製作所やソフトバンクグループがTOPIXの上昇をけん引。指数構成銘柄2119のうち、622銘柄が上昇、1364銘柄が下落している。
電機などの輸出関連企業や情報・通信などが高い。前日に11%上昇したソフトバンクGは一時6%超上げて、約半年ぶりの日中高値を付けた。
野村証券の伊藤高志シニア・ストラテジストは、今回のAIの巨額投資計画は米国に基本的な技術力が備わっているだけに息の長いものになる可能性があるとし、日本企業にもその恩恵が及びそうだと述べた。
銀行セクターについて、アセットマネジメントOneの浅岡均シニアストラテジストは、日銀の利上げは完全に織り込み済みで、利益確定売りを誘発していると指摘。その上で、株価純資産倍率(PBR)1倍割れの対応など、投資家は改めて個々の企業の動きを追うことになるだろうと話した。
インサイト
- 東証33業種中17業種が上昇、その他製品が上昇率トップで、下落率トップは電気・ガス
- MSCIアジア太平洋指数は0.1%高
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