(ブルームバーグ):ゴールドマン・サックス・グループのオルタナティブ投資部門は、富裕層向けのグローバルなインフラファンドを設定する。機関投資家以外にも関心が広がっているプライベート資本業務を拡大する取り組みの一環。
「G-INFRA」という名称のこのファンドは、中規模のインフラ案件に投資するほか、投資家からインフラ資産の持ち分を買い取るセカンダリー事業と流動資産投資を手がける予定。ブルームバーグ・ニュースが確認した資料が示している。
ゴールドマン・サックス・オルタナティブのインフラ部門世界責任者タビス・キャネル氏は、「インフラ分野における投資機会は、デジタル化や脱炭素化、脱グローバル化、人口動態というメガトレンドにけん引され、広がっている」と指摘。
新ファンドにより「富裕層顧客は、ゴールドマンのインフラプラットフォームにおける主要な機関投資家向け戦略と並んで投資することができる」と説明している。
ゴールドマン・サックス・オルタナティブのインフラ部門は2006年の設立以来、デジタルインフラやエネルギー転換、輸送、物流、循環経済などの分野で約160億ドル(約2兆5000億円)を投資している。
アポロ・グローバル・マネジメントやブラックストーンなどプライベート資本の大手企業は、急成長するオルタナティブ投資市場に富裕層個人を呼び込もうとしている。
ゴールドマンのオルタナティブ事業は既に、プライベートクレジットと不動産、プライベートエクイティー(PE、未公開株)で、富裕層個人投資家をターゲットとした戦略を展開している。
原題:Goldman Sachs Starts Infrastructure Fund for Wealthy Individuals(抜粋)
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