13日の欧州株は下落。債券利回りの上昇を受け、株式市場のバリュエーションに対する懸念が高まった。この日はテクノロジー株が売られた。

ストックス欧州600指数は0.6%安。半導体銘柄は下落。特に米アップルのサプライヤーは値下がりした。有力なアナリストによるアップルのスマートフォン「iPhone」の今年の出荷台数見通しが、ウォール街の予想を大幅に下回っていることが手掛かりとなった。

一方、エネルギー株は上昇。米国がロシアエネルギー業界への新たな包括的制裁を発表、原油先物は一時4カ月ぶり高値を付けた。

欧州債市場ではドイツ債が幅広い年限で小幅安。同国は14日に5年物の新発債入札を控えている。

短期金融市場では欧州中央銀行(ECB)の利下げ見通しが一時2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、年内に計90bpと織り込まれた。

英国債の利回り曲線はベアフラット化。市場の関心は15日に発表される英国および米国のインフレ統計に集中する中、イングランド銀行(英中央銀行)の利下げ見通しが後退した。トレーダーはまた、14日に実施される30年物の物価連動債入札での需要も見極めたいと構えている。

トレーダーは今年の英中銀による利下げを計42bpと想定している。前週は45bpだった。

1月13日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

原題:European Stocks Fall on Pressure From Yields, Tech Declines

Bunds Pare Drop, Prepare for Bond Sales: End-of-Day Curves

(抜粋)

--取材協力:Michael Msika.

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