(ブルームバーグ):今年、S&P500種株価指数で最も好調なスタートを切ったセクターはエネルギーだ。同セクターはここ2年低迷していたが、ウォール街の石油・ガス株に対する悲観的な見通しにもかかわらず今年に入って上昇している。
S&P500エネルギー株指数の年初来上昇率は2.2%と、S&P500種の0.4%を上回り、同指数の11のセクターでトップとなっている。
BTIGのアナリスト、ジョナサン・クリンスキー氏はリポートで、エネルギーセクターを「ビリからトップへ」押し上げたのは天然ガス銘柄だと指摘。天然ガス価格が数年来の安値から上向きに転じる中でその好調さが際立っている。
ファーストトラスト天然ガス上場投資信託(ETF)は年初来で3.8%上昇し、S&P500エネルギー株指数を上回る伸びを示している。
こうした動きは過去2年間とは対照的だ。クリンスキー氏によれば、23、24年を通じたパフォーマンスでエネルギーセクターが「唯一のマイナス」だったという。S&P500種はこの2年で53%上昇している。
RBCキャピタルマーケッツは8日、同セクターの投資判断を「オーバーウエート」から「マーケットウエート」に引き下げた。米株式戦略調査責任者ロリ・カルバシナ氏は、同行のアナリストのエネルギーに関する評価は「グローバルなセクターレベルで最も悲観的だ」と語った。
原題:Energy Sector Goes From S&P 500’s ‘Worst to First’ in 2025 Start(抜粋)
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