サッカー界のスーパースター、リオネル・メッシ選手は保有不動産を不動産投資信託(REIT)としてスペインの証券取引所に上場した。保有資産は2億2300万ユーロ(約360億円)と評価されている。

目論見書によれば、エディフィシオ・ロスウェル・ソシミはホテル7軒と店舗・オフィス向けの商業施設、住宅を保有。2022年と23年の決算はいずれも赤字だった。

リオネル・メッシ選手(フロリダ州フォートローダーデール、7月)

基準価格は12月30日に1口当たり57.40ユーロに設定され、デジタル株式市場のポートフォリオ証券取引所に上場した。

ロスウェルの上場は短期間に実現した。REIT転換は今月中旬。その数日前、スペイン政府が試みた不動産信託の税率引き上げ案は、議会で否決された。現在のところ、REITには特別税率が適用されており、他の法人税より低く設定されている。

投資家がREIT上場に動く背景には、特別税の仕組みを活用するための基準を満たすという目的もある。ポートフォリオ証券取引所のウェブサイトに掲載されたデータによれば、ロスウェルには浮動株の要件がない。

ポートフォリオ証券所は規模が小さく、スペインのREIT投資で人気の高いBMEグロース指数に比べて知名度が低い。この証券取引所を上場先に選択するのは一般的ではない。

メッシ選手はロスウェル取締役会の会長で、同氏の妻も取締役を務める。

原題:Football Star Lionel Messi Lists His Real Estate Assets (1)(抜粋)

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