欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁によれば、米国が新たな関税を課し中国との貿易戦争を開始した場合、中国は欧州向け製品の価格を引き下げる可能性がある。

同総裁はオランダ紙フォルクスクラントとのインタビューで、貿易戦争のような状況になれば「欧州で販売する製品を中国勢がより低価格で提供し始める可能性がある」と述べ、「鉄鋼市場ではすでにそのような状況が起きている。中国はいわば、こうしてデフレをわれわれに輸出している」と指摘した。

インタビューは30日に公表された。

クノット氏

2025年1月のトランプ政権2期目発足後、トランプ氏は輸入品に対し追加関税を課すと示唆。世界中の国々が米国の動向を注視している。同氏は中国のみならず、同盟国にも新たに関税を賦課するとちらつかせている。

クノット総裁は「もちろん、深刻な貿易戦争の可能性があり、それはオランダのような開かれた経済にとっては悪いことだ」と説明。

自身が最近訪中したことにも触れ、中国の習近平国家主席は「米国発でどのようなことが起ころうとも、中国には準備ができているという明確な印象を残した」と同総裁は語った。

原題:ECB’s Knot Says Trade War Could Export China Deflation to Europe(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2024 Bloomberg L.P.