世界最大のステーブルコイン発行元、テザー・ホールディングスの2024年通期の純利益は、100億ドル(約1兆5700億円)余りとなる見通しだ。パオロ・アルドイノ最高経営責任者(CEO)がインタビューで明らかにした。

ビットコインなど多くの暗号資産(仮想通貨)が過去最高値を更新する中、ドルにペッグされたテザーのステーブルコイン「USDT」の需要が急増している。

USDTの時価総額は今年に入り500億ドル近く増加し、現在では1400億ドルを超えている。データ追跡会社コインマーケットキャップのデータによると、テザーはUSDTなどステーブルコインを裏付ける準備金を米国債や金および他の証券に投資することで、利益の多くを得ている。

テザーは今年に入り純利益の半分余りを投資したと、アルドイノ氏は説明。同社は20日、動画共有ネットワークのランブルに7億7500万ドルを投資することで合意したと発表した。

アルドイノ氏は「来年は少なくとも利益の半分を投資に充てる方針だ」とし、「われわれの投資はまだ始まったばかりだ」と語った。

テザーは来年1-3月(第1四半期)に独自の人工知能(AI)プラットフォームを立ち上げる予定であり、これによって人々は携帯電話を使ってAIとやり取りできるようになると、同氏は述べた。

原題:Tether Sees $10 Billion in Net Profits for 2024(抜粋)

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