著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイは米石油会社オキシデンタル・ペトロリアムの株式を半年ぶりに購入した。2年前に初めて普通株を取得してから含み損を抱えていたが、追加投資した。

バークシャーが購入したオキシデンタル株は4億900万ドル(約640億円)相当。原油安で株価がこれまでの最低購入価格を下回ったことが背景にある。現時点で持ち株比率は約28%に達した。

20日のニューヨーク市場でオキシデンタルの株価は一時5.8%高と、2023年4月以来の大幅上昇を記録。この時点で年初来の下落率は20%に縮小した。終値は3.9%高だった。

ブルームバーグの集計データによると、バークシャーは直近の購入前にオキシデンタル普通株保有で22億ドルの含み損を抱えていた。

20日に株価が上昇した後でも今年のパフォーマンスはS&P500種株価指数のエネルギー指数構成銘柄で下から5番目。原油相場低迷が予想される時期を控え、債務水準が懸念されている。

ただ、バフェット氏の投資は、パーミアン盆地で原油生産する株式未公開企業クラウンロックを108億ドルで買収したオキシデンタルのビッキー・ホラブ最高経営責任者(CEO)に対する信頼の証しと言える。買収は債務を負う形で行われた。

原題:Buffett Boosts Occidental Oil Bet Despite $2 Billion Paper Loss(抜粋)

--取材協力:Alexandre Rajbhandari.

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2024 Bloomberg L.P.